年に一度は必ず、真冬のロングツーリングに行きます。
路面凍結や積雪が無いタイミングを見計らうのは大変ですが、冬のツーリングは、景色や空気が澄んでいて気持ちがいいものです。しかし、その反面、寒さや風の影響を受けやすくなります。
特に高速道路や山道などでは、走行中の風速が40km/h以上になることもあります。これは、体感温度を10℃以上下げることに相当するらしいです。

ただでさえ気温が低いのに、そこからさらに10℃も下がったら・・・!
今回は、冬にバイクでツーリングをするためには、
防風と防寒、両方が非常に重要で、どちらかが欠けているととても危険だということについて、お話したいと思います。
例えば、気温が5℃で風速が40km/hの場合、体感温度は-5℃になります。
これは、人間の体温調節能力を超えるレベルです。
つまり、何か対策をしない限りは体温が下がり続けて、時間がたつほどに状況が悪化します。
我慢していても、良くて霜焼け。無理を続ければ凍傷や低体温症になります。



たかが霜焼けと侮ることなかれ!
お風呂に入れないぐらい刺すような痛みが数日は続くよ。
(恥ずかしながら経験談)
このような状況でバイクに乗るときには、「防風」と「防寒」の両方が必須です。なぜなら、
- 防風だけでは不十分:防風性能の高いウェアやインナーを着用しても、体温が低下することは避けられません。(冷凍庫の中にいるのと同じだと考えてください)また、防風性能が高すぎると逆に蒸れてしまうこともあります。走行中に発生する汗や湿気が冷えてしまうと、さらに状況は悪化します。
- 防寒だけでは不十分:防寒性能の高いウェアやインナーを着用しても、走行中の風の侵入を防ぐことができなければ意味がありません。(全裸でいるのと同じだと考えてください)特に首元や手首、足首などの隙間から冷たい空気が入り込んでしまうことが多いです。1ヵ所でも風の侵入を許してしまうと、全身が冷えてしまいます。
防風と防寒が不十分ならば、真冬にバイクに乗るのはやめましょう。(冷凍庫に全裸で入るのと同じだと考えてです)
体が冷えると集中力や判断力も低下し、事故のリスクも増加します。
冬の寒さ、防寒と防風大切さを一番実感しやすいのが、グローブです。
指先などの身体の「末端」は体積も小さく血が通いにくいので、あっという間に霜焼けになります。
痛み感じたときにはもう手遅れで、クラッチやブレーキなど、バイクのレバー操作が、正しく操作できなくなります。
私は、初めての真冬キャンプツーリングに行った際、1万円以上する真冬用のグローブを使用していましたが、それでも霜焼けになりました。
霜焼けは、「やけど」です。「怪我」です。
なってしまった後に温めても、その場で治ることはないので、数日間安静にして治癒を待つしかありません。
一度下がり始めた体温は自力では戻りません。
真冬には、電熱グローブ・電熱ジャケット・電熱フットカバーを付けたうえで、防風性の高いウェアを着ることを強くお勧めします。
電熱製品はたくさんありますが、なるべくバイク用に設計されたものがいいです。悩むくらいならコミネ製品から選びましょう。